函館遠征ファイナル ’05.4ー5

 朝起き抜けと同時に着替えて、ベイエリア→元町→立待岬と、他諸々ロケをして、一旦皇さんの家へ休憩に戻りに。
 このときは途中で着替えたりせず、直接家に帰ったんです。で、玄関口でメイアがブーツを脱いでいるところで皇さんのご母堂とバッタリ顔合わせ。ご母堂、目をパチクリさせて開口一番、

 「あら、あんた(皇さん)、女の子も呼んでたの!?」

 ・・・・ご母堂、驚くポイントがずれているような。女の子云々より着ぐるみを驚くべきでは・・・・(汗)
 その後、皇さんが中身が私であることを告げて2度ビックリされてましたが(^^;)

 部屋に戻って、一旦着替えて、ひと休憩しても、まだ時刻は午前10時。早起きした分、時間が有り余ってるように感じます。
 「まだ時間があるし、これから駒ヶ岳に行きましょうか?」
 天気も良いので、当初、翌日に行く予定だった駒ヶ岳に今日行ってしまおうと結論付けて、再び私はメイアに着替え。
 「では行ってきます」
 そして再びメイアは玄関口でご母堂とはち合わせ、頭を下げて無言のご挨拶。ご母堂、笑顔で見送ってくれました。

 皇さん宅から駒ヶ岳までは自動車で約1時間。助手席で私はメイアのまま着ぐるドライブ。時折、停車した際に歩道を行き過ぎる人、信号待ちで停車している自動車から驚きの表情で見つめられながらのドライブはなかなかに快感です(^^)
 ドライブの傍ら、皇さんは仕事のあれこれや自身の書いてる同人誌や彼女のこと等々を語ってくれながらのドライブでしたが・・・
 「ちょっと、助手席に女の子乗せてるのに、他の子の話をするの〜?(^^)」
 と、メイアが言ったかは定かでありませんが。

 到着した駒ヶ岳は新日本三景に数えられる超メジャーな観光スポット。
 ちょっと新緑には早いのが残念でしたけど、それでも雄大な景観にメイア、感激(^^)

  
 早速、愛機Lumixを取り出し、そのままカシャ。一番右の写真がメイアの撮った写真です。
 どう、もぽたん? これが「ツウ」というものよん(^^)

 
 皇さんにもメイア何枚か撮ってもらいました。
 ちょっと大沼から離れたところでの撮影でしたけど、もうお昼なので大沼周辺は観光バスが何台も連ねて凄い人だかり。とてもじゃないけど、そんな人混みに着ぐるみが紛れるのもどうかということで、大沼での撮影はパスしました。
 でも、この周辺、ン年前は一人でぶらぶら歩き回ったんだよなぁ・・・思わず感慨に耽ってました。

 無事、撮影も終わり、駒ヶ岳中腹の草むらでもそもそ着替えてTAKAに戻りました。いやー、クマに襲われなくて良かった。
 このあと、グリーンピア大沼でジンギスカン鍋を賞味。美味でした(^^) 約3年ぶりに食べたジンギスカン、皇さんの調理が良かったせいかな?

 ラム肉って鉄に焦げ付きやすいので、写真のように先に野菜を敷いてその上で肉を蒸すように焼くんだそうで。
 あと、海が近いと言うことでツブ貝も鍋に乗っけて焼きましたよー。ンマンマ(^^)
 腹がくちくなったとこで、この後は駒ヶ岳を展望できる温泉にも入り、ほの〜。
 「麻呂は、ほややんな気分でおじゃるぅ」
 ゼイタク三昧。うーん、なんという一日を過ごせたことだろう。皇さんありがとう。

 でもでも、まだ今日は終わってなかったのでした。皇さん曰く、
 「メイアさんを連れて裏夜景を見にデートに行きたい」
 裏夜景?
 函館の夜景は世界3大夜景と称して超有名ですけどねー。私達がよく見慣れる夜景の写真は函館山から撮ったもの。だけども、函館山の向かいの山から見下ろすのが裏夜景だそうで、地元の人も知らない人が多いとか。
 「行くっ!」
 二つ返事で快諾し、再び着替えてこの日3回目のメイアに。うーん、一日に3回も着ぐるむのは新記録かも(爆)
 今度のドライブは「デート」と言うだけあって、助手席のメイアに語りかける話しもそれっぽかったよー。うんうん(^^)

 
 到着。これが、その裏夜景。函館山のものより函館市街の遙か先まで見える分広がりは大きいようです。
 いやー・・・・・・いつまでも見ていたい、夢でも見てるんじゃないかという美景・・・・

 
 で、メイアも入れて記念撮影。ちょっと寒さのせいで手ぶれしちゃってますけど(^^;)
 だって、気温4度でしたから。5月なのにですよ! 北海道というのと標高が1000m近くあるせいですね。スキー場がすぐ側にあって、雪も所々残っていたし。
 でも、この後、その気温4度の中で寒さをものともせず着替えた私も相当「ハイ」になってたんでしょうね(^^;)
 
  
 なんと、夜景を見た帰りにキタキツネ(子供)とパッタリ出くわしました。
 それにしても、ムチャクチャ人になれてましたねぇ。2mくらいまで近づいても右のように座り込んで後ろ足で首もとを掻いてるし。
 相当人間からエサをもらってるようです。2mより近づくとサッと逃げ出し、私が遠ざかると私が立っていた足下にすすっと駆け寄って何か地面を探してるんです。私がエサを置いて離れたと思ってるんですね。
 皇さんに言わせると函館周辺でキタキツネを見るのは大変珍しく、「TAKAさんはついてる」とのこと(^^)
 実は、その晩2匹続けて見たので相当運が良かったのかも。いやー、良かった良かった。
 帰りの道すがら、今度は皇さんに市内の有名な「函館ラーメン」の店に連れて行ってもらい暖まってきました。函館は塩味がベースと聞いていましたけど、店によって色々あるようです。函館ラーメンの食べ比べなんかもしてみたかったけど、昼間にたらふく食ったジンギスカンのせいで1杯食べるので精一杯でした。ううむ、無念。
 
 函館の3日目はもっぱら「私の」函館市内観光旅行。メイアばっかりに観光させたりはしません(爆)
 もっとも、私の写真なんぞを載せても意味がないので、3日目はほとんど写真ナシです(^^;)
 メイアの寄ったところ以外では函館朝市、北方民族資料館、高田屋嘉兵衛資料館、旧イギリス領事館などを見て廻りました。
 朝市で土産のカニを買った後、市場の端の食堂でウニ丼食べて、その後領事館では午後の紅茶をたしなんで。今回の旅行は贅沢な食事続いてます。付き合わせてしまって、皇さんすんません。散財だったでしょう・・・(−−;)
 ウニと言えばとある海水浴場はウニがごろごろいるとか。で、皇さんは海水浴の傍ら、そんなウニをひょいひょい拾ってはその場で食べるのだとか。むむむ・・・野趣あふるるなぁ、北海道。


 あ、旧イギリス領事館なんですが、館内にある会議室は事前に連絡あれば借りることが出きるそうですよ。
 明治、もしくは大正のモダンチックな造りの優雅な家具とお部屋。さくら大戦キャラなんかすごく合いそう。さくら大戦キャラお持ちの方、いかがです?二部屋あるから、ひと部屋で着替えて、残るお部屋でハイカラ気分の撮影会など。
 (^^)

  
 3泊4日の函館旅行、途中3日目くらいは時間を持て余しはしないだろうかと思ってたんですけど、気が付けば既に3日目の夜。「ええ!? もう明日が帰りか・・・」と思っちゃうくらい密度の高い時間を過ごさせていただきました。
 最後の夜と言うことで再びメイア登場! もう少し気温が高かったら、この服で函館市内廻ろうと思ってたんですけどね。せっかくですから室内ではあるけど着せてみました。
 と、思いきや、安楽椅子でまたーりしてしまっているというか。さすがに疲れが出てる? うーむ、それにしても何か普段と違うメイアな気がしなくもありませんが?
(^^)

 こうして、あっというまに4日目を迎え、午前の飛行機で羽田へ向かうことに。
 朝、起き抜けに慌ただしくメイア一式をダンボール箱に詰め込み、宅配業者の元へ。
 「メイアー、しばらくお別れだけど、我慢してなー」
 ううむ、親バカな心境(^^;)
 函館空港まで皇さんに見送っていただき、とうとうお別れ。一抹の淋しさが。でもでも、初めて着ぐるみと数日間接した皇さんはもっと辛いぞー(^^) と、かつて自分の経験を思い起こすのでした。

 羽田行きJAL1162便に乗り込み、荷物を納め、右翼窓際に座って、ふうと一息。過ぎ越し4日間を振り返りつつ、ぼんやり機内でのビデオアナウンスを聞き流していました。
 「ああ、久々の北海道楽しかった・・・」
 と、思っていたとき、ニュータイプのように、ふっと脳裏に過ぎるモノが
 「これはっ!」
 がばっと身を起こして窓から外を見ると
 「あっ!やっぱしいる!」


 そう、2日目にメイアで立ち寄った函館空港脇のあの展望台(写真)。なんと、あそこに皇さんが立って手を振っているではないですか。
 「うあああぁぁぁ・・・」
 私も機内から懸命に手を振ったけど見えてたかな・・・
 やがて飛行機は飛び立ちましたが、皇さんの見送りは忘れがたく、眼下に函館市街、やがて松前も見えなくなるまで、しばらく茫然としていたTAKAであったのでした。

 (終わり)

 おまけの1枚。