函館遠征 ’07.11

 TAKAは旅行が好きです。
 ただ、着ぐるみを始めて以来なかなか旅行する機会が限られています。時間があれば着ぐるみのオフに行ったり、コスプレイベントに行ったり。あるいは、着ぐるみの制作をしたり。ついそちらに時間を費やされてしまって、なかなか外を出歩く時間が奪われています。
 そんなことをつらつら思っていると「ああ、そういえば北海道へ行ったのももう二年も前になるか」とびっくり。
 2005年に皇さんを訪ねて北海道は函館を観光して廻り、ついでにロケして。もの凄く楽しい思いをさせていただいたのですが、あれきり皇さんと直接お会い出来る機会がなかったなと。
 加えて最近は北海道で着ぐるみをされる方も増えてきているので、一度そちらを訪ねてみたいなあという思いもありまして、今年久しぶりに北海道旅行に行こうと思い立ったのです。

 ところが、当初は6月にまとまった休みを取って四日間ほど滞在しようと思っていたのですが、所用が発生してしまって6月は中止。
 捲土重来で9月にも計画したのですが、こちらもなかなか日程が確保出来ず、お流れ。
 ずるずる月日が流れていく中、かろうじて日程が確保出来たのが11/2−4にかけてで、足かけ三日ながらも滞在時間は40時間あまり(汗)。
 ここまで短い時間に無理していく必要あるの? ……と、言われそうですけど、やはり二年も会ってない人と会うのは楽しみだし、ロケに好適なシチュエーションがいっぱいあるし、なにより旨いモノがいっぱいある土地だし。ここはなんとしても!
 かくして、時間の制約があることから函館に行く先を絞って遊んで参りました。
 コンセプトは、ずばり「喰う、着る、遊ぶ」です(爆)

 函館に着いたのは金曜夜19時。
 二年前は改装中で雑然とした感のあった函館空港はすっかり綺麗になってました。
  皇さん「お久しぶりですねー」
  TAKA「あれ、随分痩せたような?」
  皇さん「仕事がハードで夏頃一度ダウンしまして(汗)」
 などと久しぶりの再会にお互いの消息を語り合い、
  皇さん「運転慎重に行きますね。最近視力が落ちちゃって。医者に言ったら老眼だって言われちゃって」
  をいをい、あんたまだ二十代でっしゃろ(汗)
  TAKA「あー、私も去年眼科に行ったら「老眼です」と言われちゃいましてねー。なはっ なはっ なはっ ・・・・」
  こっちはまぁ、トシ相応な・・・ゲフンゲフン。
 
 ジジィトークはこれにて(^^;)
 前回は函館空港から寿司屋に行って、翌朝のロケ地下見をしてというコースでしたけど、今回はいきなりロケ!
 四十時間という滞在時間もさることながら、天気予報は私の滞在期間中、高確率で雨降りを保証していたのです。ちーとも嬉しくない保証ですが・・・
 「雨のない隙を狙ってロケをやる!」
 と事前から皇さんと示し合わせていたので、到着直後曇り空だった今の函館の状況はコレ幸い。
 いきなり夜のロケを敢行したのでした。

    
 夜……空港を降りたって、たった一時間後に早くも登場したミサト。(^^;)
 函館の観光スポット二十間坂とその上にある旧函館市公会堂間です。この公会堂のライトアップ美しいですね。
 それと毎年12月には二十間坂の方もライトアップイベントがあるそうですけど、それでなくともなかなかどうして。
 夜の港町が、もう・・・ね。頬ずりしたくなるような官能的な美しさでした。
 ええ、まぁ。夜で人が全然いなかったので、時折こっそり面を外して眺めに見入っておりましたが(爆)
 夜もうちょっと暗いかなと思って、赤い(目立つ)ネルフ制服のミサトで臨んだロケでしたけど、場の雰囲気に合わせてもう少しシックな衣装の方が良かったかな・・・
 でもまぁ、写真はかなり明るくしていますけど、そこは撮影者の皇さんが三脚持ち出して目一杯のスローシャッターにして、非撮影者のミサトは動かないように、ピタッと動きを止めて。
 ぶれて失敗した画像の積み重なりの上に上の画像があります(^^;)
 皇さん本当に感謝です。

    

 さて、一夜明けて私はいつものように6時頃に目が覚めます。
 だめなんですよね。休みの日であろうと、体内時計が正確に平日だろうと休日だろうと、同じ時刻に目を覚ませてしまうのです。
 年に1,2度しか目覚まし時計の世話にならないくらいの優れ物の体内時計ではあるのですけど、やっぱり休日はゆったり惰眠をむさぼりたいですよねぇ(汗)
 ただ、この日の6時起きは感謝ですね。予報では「雨」だったはずが、なんとところどころ晴れ間も見えている好天気。
 あまりに天気が良すぎると、顔に陰がくっきり出て、却って人物を撮るには良くないものですがほどよい薄日の差しよう。
  TAKA:「皇さんロケ行きたい!行きたい!」
  皇さん:「・・・・・むにゃーー・・・・・」
  ミサト:「これならどうだー!」
  皇さん:(がばっ)「起きました!」
 目覚まし無しに起きることが可能なTAKAさんの得意技、寝起きを襲う(相手が寝ているうちにこっそり着替えて突然現れる)着ぐるみさん作戦が功を奏し、急遽自然公園に飛びだしてロケ撮影となりました。
 紅葉の中を散策するメイア。
 ギリギリまだ紅葉が残っていたというタイミングでした。函館周辺もあちこち葉は散り始めていたんですが、ここは日当たりも良いせいか、十分に紅葉が残っていまして。私もたくさんロケ撮影をしていただいていますけど、これだけ艶やかな紅葉をバックに撮っていただいたのは初めてです。

 その後、皇さんの運転する自動車に乗せて貰い再び函館市街中心部へ。
 移動の間も助手席に座らせて貰い、ずっとメイアのままです。赤信号で停車しているとき、結構見られたりしますからね。面を外してる状態で見られるのは中途半端で嫌ですねぇ。
 (^^;)
 それと、助手席で着ぐるみしてると、お日様が指してポカポカしてるし、適度に車に揺られてなんかすごく気持ちいいのです。ほのーとしちゃうんですよね。
 「ちょっと、TAKAさん、TAKAさん」
 皇さんが前方やや上を指さして示しています。 見れば目の前にでっかい観光バスが走っているのですが、その後部座席にいた人達がメイアに気付いて盛んに手を振ったり写真を撮ったりしてる(汗) バスのガラスと皇さんの自動車のフロントガラス2枚越に撮影してもほとんど写らないでしょうね。。。バスが止まる瞬間、何とかして撮ろうとしているので、私もフロントガラスにメイアの顔をピッタリくっつけて見上げるようにしたり、あるいは助手席の窓を開けて上半身身を乗り出して……それはさすがに危険でやりませんでしたけど。なんとか、撮らせてあげたかったなぁ。
 バスはその後札幌方面への道を取り、私達の自動車は再び昨日と同じ二十間坂方面へ。そこで残念ながらお別れとなってしまいました。

  

 昨夜のミサトに引き続きメイアで登場。私のわがまま聞いていただいた皇さんに絶大な感謝。
 ミサトとメイア、夜と昼、違った雰囲気如何でしょうか?
 今回の旅行でうちの娘のうち誰を連れて行くか? 直前まで悩み抜いて、どーしてもこの二人から先へ一人を絞りきれず、二人とも連れて行っちゃいました。
 メイアは冬物衣装のロケは未だかつて一度もなかったし、もう一度メイアを函館に連れて行ってあげたいと・・・これは説明ができない不思議な感情なのですが。親心のような、あるいはメイアとの一体感というのか? それとミサトはロケを未だかつて一度もやっていなしので、是非にという思いもあって。
 かくして、娘二人も連れ回しちゃった皇さんには申し訳なかったのですけど、娘二人とも同じ場所に立たせてやることが出来て本当にありがたかったです。
 
   

 そして、二十間坂を後にして、最後に函館山山頂へ向かいました。
 ここからの夜の展望は世界三大夜景の一つとして有名ですけど、昼間の展望もなかなかどうして。夜は公共交通機関(ロープウエイ)でしか上がれないので、着ぐるみさんを出すのはちょっと気が引けて、昼皇さんの自動車で山頂まで連れて行って貰いました。
 凄いですね。大パノラマです。
 メイアが羨ましい!!!メイアは正にこの写真にあるような景観を満喫することが出来ましたけ・・・
 観光客の方達もちらちらいたので面を外すわけにはいかなかったんですよぉ!
 私は遂に直接函館山からの展望を見ることが出来ず。
 ・・・いいんだ、娘さえ良ければ・・・さながらお父さんの気分です(w

 以上で着ぐるみロケは終了の運びとなりました。
 今回、天気予報では雨のみこみだったので、雨の降っていないうちにロケをやってしまおうと、何をさておいても先にどんどん済ませちゃいました。私の観光やみやげ買いは全部後回しに。
 ところが、実際には雨は降らず、逆にどんどん天気は良くなっていく一方。二十間坂に立つメイアは曇り空ですけど、函館山では青空が広がってきてますよね? ロケの終わったとは快晴とまでは行かなくとも、むちゃくちゃ良い天気になって。うーん、悔しい・・・。天気が良くなっていくことが分かれば前倒しにせず、もっと分散させてゆったりしたかったのに。
 函館山から下りてきて、朝ご飯と昼ご飯を兼ねて勘太郎寿司五稜郭店へ。
 このお店、一週間前にテレビ東京系で放送された「元祖でぶや」に丁度出ていたお店なんですよね。
 ミーハーな私はこれを見て即座に、「皇さん連れてって!」とせがむ始末。
 美味しかったですよー。回転寿司とは思えない。八角まで出てきたのは嬉しい不意打ちでしたよ。他のネタも美味しくてむちゃくちゃ喰いまくりました。
 「元祖でぶや」で紹介されたのは、美味しいだけじゃなくて、店長がユニークな方だからなんですよね。だじゃれを飛ばしながら寿司を握っていて、店の雰囲気が何とも明るく和やかなのです。函館へ旅行で行かれる方、市街中心からはちょっと離れたトコにありますけど、行く価値は大いにありますよー。

 その後、腹ごなしを兼ねて岩盤浴へ。
 今回初めて岩盤浴というものを体験してみましたけど、不思議なお風呂ですねぇ。
 写真のように函館近辺特産のブラックシリカの平たい岩盤を加熱して、そこにバスタオルを敷いて十五分を一回としてインターバルを入れながら三回横たわるというものです。


 サウナのように汗を大量にかくんですけど、これが不思議。汗が引いた後、肌が全くべたつかないんです。
 あの体から大量に出てくる玉のような水分は汗ではないんでしょうかね??? なにやら日本岩盤浴協会みたいなものもあって、そのパンフレットもありましたけど、まだ医学的な効能はよく分かってないみたいな雰囲気。でも、体が温まるし、すごくスッキリしました。これは確か。


 そして夜はジンギスカン!
 前回行ったときのジンギスカンの味が忘れられず皇さんにたってのお願いということで(^^;) 昼間に寿司をたらふく食いながら、夜はまたコレをガツガツ食べてました。
 美味しかったモン、これ! 
 ラムだけじゃなくて、豚肉も出てきたんですがこれが秀逸!
 なんでも地元で研究開発されている豚で、肉に獣肉臭さがほとんどないんですよ。すっきりしていて、それでいてたっぷり豚の味はしている。
 ふと気がつけば、皇さんと二人で肉を八人前食ってました(滝汗)
 
 実は翌朝には更に皇さんの手料理で、でっかい鮭の切り身のホイル焼きをいただきまして。あれも、んまい料理でしたけど、もう体が受け付ける量のリミッターを越えてましたね。翌日、まともな食事ナシで過ごしたけど、全然おなかが減りませんでした。もう、目一杯詰め込んできた、というとこでしょうか。
 ともかくロケ後はひたすら食って食って食いまくる、な旅行になりました。まぁ、それが目的の旅行ではあったのは確かですが。天気予報で天候が悪そうだというのがあったので、初めから観光は捨てて、食べることに専念していた旅行ではありましたねぇ。それでも十二分に楽しんで参りました。
 (^^)
 日頃を忘れて、美味しいモノ食べまくって、久々の皇さんと、あれやこれやと他愛もない話しをくっちゃべって。
 着ぐるみが取り持った縁で、良い旅行をさせていただきました。

 最後にお口直しなメイア画像を一枚載せて終わりといたします。