
着ぐるみスキー!(注)
それは’00.1月下旬のとある日のメタモルフォーゼ研究所の朝チャットのことでした。
カインさん(現姓Chikimaさん)から「凄いところがあるよ〜」と教えてもらったHPを見てびっくり仰天。
岐阜県北部のダイナランドスキー場で仮装大賞なるものが開かれているとか。
「コスプレあり、アニメキャラあり、着ぐるみあり・・・。 思いっきり仮装して、ゲレンデで楽しく目立った人には、『仮装パフォーマンス大賞』を贈ります。そして賞品は今年も海外旅行!シーズン中、ユニークなファッションをしてスキー、スノーボードを滑った方の中から投票により3
名に、豪華商品をプレゼント!投票者からも抽選で3名に豪華商品をプレゼント!」
と書かれているではありませんか。
実のところ、以前からアスカでスキーしてみたらおもしろいだろうなと思っていたのですが、スキー場の許可等を考えると、そうは出来るものではないなと考えあぐねていた矢先だったのです。
振り向きざま、例の邪悪な笑顔で「チャ〜ンス!」と言ったとか、言わなかったとか・・・・
でも、既に2月中旬まではアレコレ予定が入ってしまっていたり、一緒に行こうとしていたドーラー仲間も諸般の事情で行けなくなり・・・。で、結局着ぐるスキーを決行したのはスキーシーズンも後半の2/26となってしまいました。この日、しのさん、笹原さんにサポートをお願いして、アスカはただ1人着ぐるスキーに挑戦したのでした。
ここからはBGMにエヴァンゲリオン・サウンドトラックの「EVA−02」を聞きながら見て下さい(w
ASUKA STRIKE!

ゲレンデに立てば注目の的。
遠巻きにしながら指さしたり、ビックリしたりの顔、顔、顔。背後の人々の視線が凄いでしょ?(^^)
(何分古い写真なので画質はご容赦を)
コミケや後楽園でも着ぐるみということで注目されましたけど、今回は、そもそもスキー場にいるはずのないものがいたわけですから、周囲のインパクトはもっと凄かったことでしょう。さりげなくスキーリフト待ちの列にすーっと並ぶと、隣に並んでいたおばさん、やや間をおいてから突然気が付き「わっびっくりした〜(^^)」と驚きながらも喜んでいただけました。
リフトに乗っていると、下のゲレンデで滑っていた人達も見上げて指さしている。「あ、アスカだー!」と遠くで呼ぶ声も聞こえます。白銀の世界に真っ赤なプラグスーツですから、とても目立つんですね。今シーズンは赤系統のスキーウエアが少なかったこともあってなおさらです。手を振ると、あちこちから手を振り替えしてくれて、もうルンルン気分です。

リフトで口説かれてたり・・・ (^^;)

「・・・・アスカ、行くわよ!」
覚悟を決めて滑りだすと・・・・思っていたよりは、ちゃんと滑れましたね。着ぐるみで滑るときに困るのが、まず雪面がよく見えないこと。視界の狭さは気になりませんが、目の部分は紗になっているので、雪面の凸凹がほとんど見えないんです。ですから、パラレルターンはまずムリ。無理に滑ったら、たちまちエッジをとられてひっくり返るでしょう。シンジならともかく、アスカですっころんでいたんじゃ、イイ笑い者。それだけは避けないと。で、直滑降+シュテムターンで滑ることに。これならなんとか滑れました。
次に困ったのが平衡感覚が取れないこと。雪面がよく見えないことと、耳を面とゼンタイで覆われていることから、滑っているうちに上下の間隔がマヒしてくるんです。これが大変でした。自分が今、平らな雪面に立っているのか、それとも緩斜面に立っているのかが分からなくなってしまうんです。平らな雪面にいるのにエッジを効かせようとしてひっくり返りそうになったり、緩斜面をずるずる滑り出したり。端から見てたらピエロだったかも・・・。
でも滑ってるときは気持ち良かったですよー。風をきって、髪がなびく。くぅ〜、この爽快さは普段のイベントとかでは感じられないでしょうね。幸せでしたー(^^)
滑るときはしのさんと笹原さんが後に先に滑ってくれてサポート。時に並行して滑りながら写真撮ってくれたりして、感謝、感謝です。ここの画像はしのさん、笹原さんが撮ってくれた写真です。サイズがまばらなのはこのお二方+TAKAのデジカメの計3台のカメラで撮ったり、ハガキサイズプリントされたものだったりのせいです(^^;)
滑ってる合間にも、「一緒に写真撮ってくれませんか?」とか「加持さんはどうしたのかな?」とか、あちこちから声をかけていただいて、これらもとっても楽しかったです。小さなお子さんも、結構アスカを知ってましたね。握手してあげたり、頭さすってあげると、とっても喜んでくれていました。

ちょっとひとやすみ。写真ではわかりにくいけど、左はオバケのQちゃんです。


何見てんのよ〜!

アスカで計4本滑って、2時間くらいゲレンデにいましたがとっても楽しい、あっという間の2時間でした。プラグスーツの下にゼンタイを着込んでいたこともあって、スキー中もそんなに寒くはなかったです。プラグスーツはスキーウエア代わりにも十分なっていました。逆に言うと、どうりで夏のコミケではサウナスーツになってしまうわけですねー。
ですが日も暮れてきて、いよいよ雪面も見えなくなってきたので、惜しみつつもゲレンデにお別れしたのでした。

白銀のアスカ
この写真は私一番のお気に入り。笹原さん撮影です。さすが、元プロカメラマン。

さて、そんなわけで、ダイナランドで無事着ぐるみスキーをやってまいりました。
そして、現地で仮装パフォーマンス大賞の係りの方にも写真を撮っていただいてエントリーしてまいりました。
エントリー受付自体はスキーシーズン始まってから3/12の締め切りまででした。アスカがエントリーしたのは2/26ですから、もう投票も後半押し迫った頃でした。「別に大賞にはならなくてもいいから、上位に入って着ぐるみがPRできたら・・・」と思ってました。けれど、エントリーしたのは2/26だったのですが、ダイナランドのHP上にアスカが掲示されたのがなんと3/6!締め切りまでたった7日しかない。(が〜ん)
スキーシーズン100日以上ある中、たった7日間の投票だけで戦うなんて、絶望的な戦いじゃない。これじゃ、上位どころか、その他大勢で埋もれてしまうかも。うう、やっぱアスカって悲劇のヒロイン!(爆)
でも、投票始まったら凄かったですね。たった3日で2位にまで浮上して、途中エントリー名「ひまわり」さんと抜きつ抜かれつもしましたが、結局2位でゴールインしちゃいました。1位の「復習のメロディ」さんはダントツ悠々1位でしたね。投票のシステムが「1位になった人に投票した方にも抽選でプレゼントを差し上げる」となっていたので、先に1位を走っていた復讐のメロディさんに票が集中してしまうようになっていて、加速度的に票が増えていくシステムになっていたんです。でも、それを差し引いたら、アスカは1位にはならなかったけど、大善戦だったなって思ってます(メジャーなキャラ強し)。それと、メタモルフォーゼ研究所のチャット仲間の応援も絶大でしたね。皆さんホントにありがとう(^^)
しかし、更に後日談があります。
勝敗はどう転ぶことやら。受付終了後の発表ではアスカは3位でした。大賞はレインボー&ビンボーさん、2位はカップルプードルさん、そして、復習のメロディさんはインタネット特別賞でした。大賞はネット投票とゲレンデ得票とによって決まるのだそうで。カップルプードルさんはかなり早くからエントリーしてたので、ゲレンデ得票数が多そうなのは分かるんですが、アスカより更に遅れてエントリーして、ネット投票に1度も上位に出なかった組が大賞になったのです。・・・・ほえ?
これには、ちょっと首をひねってます。3/9〜10日のたった二日で上位三名をブッちぎってネット投票数が急に増えているのも、なにかヘンですよね???
・・・まぁ、あんまりそういうことこだわるより、ゲレンデで遊べたことで良しとしておこう。うん!
(注)
今回着ぐるみでスキーをしたのはパフォーマンス大会の許可を得てやっています。
また、アスカのスキー滑走前には先行サポートが滑って雪面を確認し、アスカ滑走時は併走してサポートも滑り、周囲にして細心の注意を払っています。
スキーは普通に滑っても激突、巻き込まれ、あるいは転倒による事故があります。
視界と動きに制約がかかる着ぐるみでは危険が倍加します。
もしあなたもやるとしたら、スキー場の許可は必ず得た上で、万全を期して欲しいです。
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