’98.8 コミックマーケット54

 私のドーラーデビューとなったのがこの'98年夏のコミケです。
 コミケ自体は三日間開催でしたが、私は二日目の8/15にプラグスーツ・アスカをやりました(三日目に黄色のワンピース・アスカが登場していますけど、こちらは師匠水野由美さんのアスカです。
 初めての着ぐるみ、初めてのイベント参加で色々大変でした。
 面を付けているので呼吸は苦しいし(普通にしてても熱くて息苦しくなるのに、面越しな上、更に面も借り物だったので鼻が抑えられてピッタリふさがるようになってしまっていて(^^;)、初めてということで緊張したり。着ぐるみやりたいって思ってやったんですが、いざ、その場に立つと何をどうしてよいものか?初心者丸出しでしたねぇ。
 以下はそのときのイベント参加レポートです。
 元は面をお借りした水野由美さんに感謝の気持ちで、水野由美さんのHP「Pretty Mask」に投稿したものです。
 お恥ずかしい乱文ですが、当時の私の興奮(もっと恥ずかしいやん!)は、そのままの方が伝わるかなと思ってそのまま引用しています。
 もっとも当時は私ばかりか、世の中もアニキャラ着ぐるみをそうは見れなかった時代ですから周囲の興奮もひとしおでした。

   

 3人揃踏み
 8/15はエヴァキャラ3人が登場しました。
 おそらくはエヴァのヒロイン、レイ・ミサト・アスカの3人が揃い踏みで着ぐるみとして出現したのは有史依頼初めてのことでしょう(^^)。
 今回レイは水野由美さん、ミサトはmisatoさん、そしてアスカを私がやりました。

 

 会場は毎度の事ながら非常に混んでいます。私達も辺りを憚ってミサト、レイ、アスカで列をなしたり、せいぜい鋭角のV字体型で進んでいました。けれど私たちが歩いていくと、さながら海を渡るモーゼのように人並みがザーっと開けていくのですよ。最後尾を歩いていた私には人波の広がりがよく分かる。うーん、快感です(^^)。
 「おぉっ」
 「すげー」
 「こわー」
といった声があちこちから聞こえる。
 興奮しきったおにーちゃんが私たちの前に転がり出ながら写真撮ってました。
 「あんたら、凄い、凄すぎる!」
と連呼しているのを見て、無表情のアスカ面の下の素顔は思わずにんまり。
 通り過ぎるまで目線を合わせずにいる人も、通り過ぎた後、結構振り返ったりしているもんです。そんなとき、にわかにこちらも振り返って手を振ったりすると、相手もびっくりしたり、笑い出したりして、そういうのも楽しかったですね。

 2ショット
 ミサトさんは人気高くて老若男女、いろんな方からの2ショット希望があったけど、アスカには何故か熱い男性諸氏の2ショット希望が多かった。
 男性諸氏、とってもフレンドリーに振る舞って話しかけて来るんですね。内臓が男と思って近づいてきたのか、女性と思ってお近づきになりたかったのか、どちらにしても対応には難しいところでした(^^)。
 ちなみに「アスカー」と叫んできたお兄さん、怪傑ズバットの飛鳥にちなんで呼びかけたのは分かるんだけど、今の私は惣龍・アスカ・ラングレーになりきってるんで、セカンドインパクト以前の話を知っていてはいけないんです。涙をのんで「わかんなーい」ポーズを取ってしまいました。お兄さん悲しげにすごすご立ち去っていきました。ゆるして。

 写真撮影
 以前水野由美さんが綾波レイ着ぐるみを一人でしたとき、1日に30回くらい撮影されたと聞いて、今回どれくらい撮られているのか数えようとしてました。5回目くらいまでは数えていたんですが、次から次に撮影される上にこちらがokの返事を出す前に便乗撮影が多くて・・・色々ポーズの注文もされて考えているうちに数え忘れていました。更には、よくよく視界の端に目をやると、こちらが気が付かない所からも結構撮ってらっしゃる方々もいっぱいいて。あきらめました。
 (^^;)
 本当に撮影されるのが多くて、これはとってもうれしかったですね。
 あと、館内で撮影される女性がフラッシュを点けずに撮っているのが度々ありました。声が出せないため(マスク越しで声がくぐもってしまう)、ジェスチャーで知らせようとするのですが、うまく伝わらず立ち去ってしまったり、気が付いても、もういいです、で作り笑いして立ち去ってしまった人達がいて気の毒。別に撮り直しでもう一度ポーズ取り直しても気にしないんですが・・・。こういうとき、簡単な会話カードみたいなのを用意しておいたらいいかも。
 


 キャリア
 3人で揃って歩いているとき、私は大抵最後の方からくっついていったんですが、misatoさん、水野由美さん共ドーラーとして着ぐるみ経験豊富な方ですから、歩く姿も様になっている。立ち姿もカッコイイ。初めての私はなにかにつけてオドオド。misatoさん、由美さんからアスカになりきるよう励まされるが、次々に群がる目の前の写真撮影をどーやってこなすかで精一杯。写真の時のポーズなんかもあんまり考えていなかったから、ほとんど同じポーズばっか。キャリアの差がもろに出てますね。あぁ由美さんとmisatoさんかっこよくて妬ましいぞー。 (<我ながら初々しい('08年追記))

 
 偶然遭遇した弐号機さんと零号機さん。

 戦い終わって
 着ぐるみをしている最中は暑さはあまり感じませんでした。たぶん、「暑い」を通り越していたのかも。代わりに体内のエナジーが奪われていく感覚があった(やばいぞこれは)。
 着ぐるみ終了して着替えるとシャツ、ズボンが緩くてガバガバになっていました。アスカのプラグスーツもサウナスーツ状態に。着ぐるみの仲間内で会場の一角に集まったのですが、着ぐるみしていた人達は見るからに疲労しているのが分かりますね。このあと打ち上げをしようと皆で議論になったのですけど、ドーラーは皆の言いなりになって後からフラフラついて行くのみ。まさに身も心もお人形(デク?)になりきって人間に戻れないでいるのでした。
 皆さんおつかれさまでした。