’01.04 さくら祭り

 それはまだ3月の下旬、木之本さくらの製作が思うように進まなくて、半泣き状態だった頃のことです。「TAKAさん、桜の花の下で撮影会やりませんか?」と南霧涼さんからお誘いがありました。この頃、私のCCさくらの木之本さくらと共に、南霧さんのストリートファイターの春日野さくら、みさとみなとさんのハイパーポリスの穆清院門前稲荷さくら(凄い名前!)が同時に準備進行中で、4月に揃ってデビューの予定になっていたのです。で、3体のさくらを集めて、頃もよし、桜の花の咲くときに一緒に撮影会をやろう、と呼びかけてきたわけです。
 私にとっては願ってもない話しではありましたが、いかんせん、製作がうまく進んでいない修羅場でもあったし、またさくら祭りの前の週には後楽園コスプレフェスタに行く予定にもなっていたので、心身共に準備の負荷がムチャクチャ重いことになりました・・・・
 で、さくら祭り当日までに案の定、風邪をひいてしまい、フラフラの状態で参加してきました。
 もう、とにかく桜の花の下で写真を撮ってもらいたい、その執念だけで出向いていったので、着替え終わって公園に出たときは、もう頭の中「ほえぇ〜」状態になっていたのですが・・・・
  
 場所は地方のお花見のpointになっている、とある公園。当日は3体の着ぐるみとそれを撮影・サポートしてくれるおかPさん、コマさん、早久貴澄さんの計6人で行動。先に管理者に公園内での撮影をお願いしたところ、快く承諾していただき、また公園の管理事務所を着替えの場所として提供してくれました。ありがたやありがたや・・・・・
 3体の着ぐるみが着替え終わって公園事務所から出てくると、管理人のおじさん、「お、おお!?!いやいやいや〜」と驚き、おかしみ、楽しさの混じった笑顔で感嘆の声。うむうむ、掴みはokだ。で、管理人のおじさんに行ってきますとおじぎして、公園に歩き始めると、
 「あ、あれあれあれ!」
 「いやいや、唐突になんだー」
 「ママー、さくらちゃんだ、さくらちゃんがいるー!」
 うわ〜マズ〜(^^;)公園のあちこちで大きな声の歓声が上がったものだから一斉に注目を浴びてしまった。あれよあれよと、子供達が群がり始めて握手をお願いしてきたり、だきついてきたり、お母さんに写真撮ってもらうようせがんだり、矢継ぎ早にあれこれ質問してきて、てんてこ舞い。いきなり、
 「ほ、ほえぇぇぇぇえ!」
 でした(^^;)サポートの人達はと見ると、少し距離を置いたところから、こっちを見てニヤニヤ。たぶん「TAKAさん楽しんでるな〜」と思って見てるんだろうけど、こっちはさばききれなくてヘルプに入って欲しいトコ。でも、声を出すわけにも行かないし、握手攻めで手には子供達が鈴なりになっていて、手招きで助けを求めるわけにも行かず・・・・・

 「ねぇ、クロウカード見せて」(ないない)「ねぇ、魔法使ってみせて」(困った・・・・)
 「ねぇねぇケロちゃんは今日はいないの?」(いないいない)「あ、そっか、もしかしてタコ焼き屋さんに食べに行ってるのかな。ね、ね、一緒に探しに行こうよー」
 「おしゃべりできないの?」(うん、だめなの)「えーどうしてぇ?」
 「ね、どうして今日さくらちゃん来たの?」(さ、さぁどうしてかしら)「あ、桜の花が咲いてるからさくら、が来たんだー」(するどいなぁ)
 「ねぇ杖持たせて〜」(あっあっ壊れちゃうからダメぇ〜)「え、だめなの?そっかー」(聞き分けのいい子で良かった)
 「さくらちゃん、ジュース飲む?」(飲めないよぅ!)「なんで飲めないの?口の中どうなってるのかな?」(こ、こらこら、口の中に指入れちゃダメぇ)
 「お花あげるね」(わぁ、ありがとう)「はい、私もあげる」「ね、ね、私も」「私も持ってきたよー」(そんなにいっぱい持ってこないでー!ああっ桜の枝折ってきちゃだめだよう)
 「あのね、あのね、私今度の木曜がお誕生日なんだよ。幾つになったか分かる?」(分かるわけないよー(^^;)
 「あ、手のところ(肌の部分)布で出来てるよ。すべすべして気持ちいいね」
 「ねぇ、本物なの?」(むつかしい質問よね・・・・)
 「私毎週カードキャプチャーさくら見て応援してるよ」(ありがとー)「でも、TVで見てたさくらちゃんはもっと小さいと思ってたけど、大人くらいおっきいんだね」(はにゃーん、なんてピュアなの(^^)
 「ママのとこ一緒に行って」(だめなの、撮影に行かないと)「・・・・・・・」(ああ、そんな切なそうな目で見ないで)

 もう、風邪で調子がどうのこうのと言ってる状態じゃありませんでした。はううう・・・・

 でも、女の子だけなら、こういうお話くらいで済むんだけど、男の子はダメですよね。悪ガキが必ず混じっていて、子供達に取り囲まれて身動き取れなくなってることをいいことに、スカートめくったり、杖をつかんで壊そうとしたり、帽子やマントを引き剥がそうとしたり・・・・いよいよこれはダメだ!手招きでサポートのコマさんにヘルプを求めて、やっと助けに入ってもらいました。助かった〜

 ほえ〜助かったよぅの図(^^;)

 で、嵐のような子供達の群を相手にしてる間に、他の着ぐるみさくらはどこかにいなくなってしまってまして、なかなか3人揃っての撮影が出来ません。この間、少し落ち着いた合間に、他の桜が戻ってくるのを待ちながら、ピンで何枚か写真撮影して貰いました。

 
 でも、やっぱすぐ子供達が鈴なりになっちゃうのね。あちこち一緒に遊びに引き回されました(^^;)



 コマさんから、もう時間がないと言われて、意を決して他のさくら2人を探しに行くことに。公園内は斜面になっていて、地面の凸凹も激しいので、自作のブーツがちょっと不安。

 「さくらちゃんまたねー」
 「ね、ね、今度はいつ来るの?」
 「来年来る?来年も来るように指切りげんまんして」

 なかなか解放してくれません。ふえぇぇぇん・・・・・
 ようやくみさとさんのさくらと合流。続いて南霧さんのさくらともやっとこさ合流して、なんとか3人一緒の写真というのをゲット。うう、でももうちょっとちゃんとしたところで3人揃い撮りたかったなぁ・・・・でももう時間がないし。



 3人揃いの写真がようやく撮れた頃には雨もポツリポツリと。
 なんか、撮影会って言うより、子供達に振り回されてた印象の方がずっと強かった撮影会でした。
 おしまい。
 撮影はいずれもコマさんです。ありがとうございました。


 それでもって、この先、O氏提供画像を追加UP