’24.02 ワンダーフェスティバル



 
6年ぶりです。2018年夏のワンフェスでキュアピーチを出して以来のワンフェス着ぐるみ参加! つまり、その間製作をやっていなかったと言うことです。
 あっしは古い人間でござんす。いみじくも造形のイベントに自分で作る、少なくとも既成物に手を加えた物をお見せしてこその場と考えてるので、逆説的に言えば作らなきゃ着ぐるみで行けないのです(w
 (一度だけ、葛城ミサトを見たいというリクエストで、直近イベントでワンフェスがあったので出した、というのはありましたが)

 私生活の方で色々立て込みまして、2017年頃から着ぐるみ活動を徐々にペースダウンしていて、2023年頃は(コロナの流行も相まって)ボトム状態でいましたが。若干状況が変化してきたので、去年の秋頃から着ぐるみ活動のペースを上げてきています。
その一環で、既存の面の作り直しを図ろうと。そのひとつがアスカでした。
 私のアスカ面は2009年に作った物で、15年来使ってきただけに界隈でもよく認知していただいて、メイアと共に一種私のステイタスシンボルではあるのですが。その15年の間に次々あちこちの工房でアスカ面が作られて、どれも良〜い面を作っておられるのですよね。
面は既存の物を参考に積み上げられて時代と共に良くなっていきますから、15年前に作ったアスカ面も悪くはないけど、こうすれば良かったというところが色々私の心中にもありまして。そこで新しく、このワンフェスに合わせようと‘23年の11月頃から作成を始めて、
作りました。
 ついでに、プラグスーツも新調しようと、あとロンギヌスの槍も作ろうとしたのですけど・・・プラグスーツは工房と日程が折り合わず、また面の製作が難航したこともあってロンギヌスの槍も間に合わず、5代目アスカは顔だけの新調となりました。

Re星さん撮影



 さて、この面ですが、アスカはアニメ(漫画)の顔に近づけて作っていません。似てないなと思う方いると思いますが、意図的にそう作っています。
 (もっとも、もう少し似た顔になる見込みでしたが、そこは私の腕前というか、良く言って6年ぶりの面製作で腕がなまったというトコか)

 よろずアニメキャラでもゲームキャラでも、それを着ぐるみでやろうとすると、二次元から三次元へ変換する作業になるため、完全に一致させることは出来ません。
 ひとつには、漫画やアニメで描いている顔が、常に二次元方向からの見栄えを良くするため三次元には出来ないデフォルトされた顔で作っているためです。
 もうひとつ。やはり見栄えを良くする、いわゆる「アニメ顔」に描いているため、顔の中の目の位置が人間の目の位置とはずれが生じます。面をかぶったときに人間の視界を確保するため、目の位置をキャラ本来の位置からずらす必要が生じます。
 細かなところ(例えば雌型からの抜きやすさ等)を上げれば幾つもそうした原因はありますが、ともかくも完全に一致させることは不可能です。
 実際に面を作るには、

  1)落とし所を探り、アニメやゲームキャラ(二次元)の三次元近似解的な面を作る。
  2)人間の顔(三次元)にアニメやゲームキャラ(二次元)のイメージをそれらしく投影した面を作る。

 このふたつが実際な所と思います。2)はいわゆる「リアル面」、もしくはドール面的なもので、(あくまで印象ですが)全体の5%くらいか、残る95%のアニメやゲームキャラの着ぐるみ面は1)の方式かと思います。
 先代(4代目)のアスカ面は上記1)の近似解的な面であったのですが、さて、2024年のWFに向けてどうした面を作るか、単に15年前に作った4代目からの諸々上乗せでも良かったのですが、1)でも2)でもない面を作って見ようと考え作ったのが、
画像の5代目アスカ面です。具体的には、

 3)元々、三次元に「原初アスカ」がいて、それを貞本さんがアニメや漫画用に二次元へデフォルメして作った「アニメアスカ」がいると考える。

  「アニメアスカ」から三次元の着ぐるみ面へ起こす方式を1)とするなら、今回私は「原初アスカ」がいるものと(想像)して、それを着ぐるみ面に起こす、という考え方で造りました。
 これは2)とも違います。2)は誰とも言えない人間の顔にアスカのパーツをそれらしく投影したものですから。
 「原初アスカ」は現実の人間(という生物)とは別種の生物です。何故なら、現実の人間はあんな巨大な目も、鼻の穴が無い者などいません。人間に近い、けれど別種の生命が存在しているものとして、それをアニメの絵から想像して作り出すのが3)なのです。
 このやり方なら、同じ三次元であるから「近似解的な面」ではなく、本物と全く同じ面を作ることも可能です。理論上は。
 ただし、誰も「原初アスカ」という生命を見たことが無いので、想像で作るしかなく、作ったところでそれが「正解」かは誰にも分からないのです。極論で言えば「へのへのもへじ顔」でも不正解と断じきれないのですが。
 ですが。
 ですが・・・自ずと、「原初アスカ」はそうじゃない、こうじゃないかという方向・感覚は多くの人で共有しうる、「これは正解でいいんじゃないか」というものが出来ると思うのです。
 この3)のやり方で作った面は、1)のどうにか似せようとする窮屈な「近似解的」な面、どう作っても正解にはたどり着けないものより、自由度が高いんじゃないかなと。
 そうして作った5代目アスカ面が「原初アスカ」をこれが正解じゃないか?と着ぐるみ面に起こしたものになります。
 このため、アニメや漫画のアスカの顔と異なりつつ、人間により近いけど人間とは違う、人間に似た別種の生命の顔を再現した造り、を目指したものです。
 ぐちゃぐちゃ書いたけど、分かりますかね?(^^;

あおいさん撮影


 着ぐるみをする人の圧倒的多数ニーズはアニメやゲームのキャラクターと同じ顔をした面なわけなので、1)が圧倒的に支持されて、今回私が示した3)はほぼ望まれないだろうなとは思います。まず他には作られないだろうなと。
 ただ、2009年に作って以来、15年ぶりに5代目となるアスカ面を作るに当たって、自分の思うとおりな面を作っておきたいなと(一度はやっておきたいなと)トライしてみました。
 作ることで、自分を表現する造形のイベントの場として提示するにはこういうものはアリじゃないかと。売り物造りなら、必死になって似せて作るとこでも、売るつもりの無い自分の面ですから。自由に作りましたわ(^^)


 最後にHosonさんに撮影戴いたアスカ。 
 実はこの位置、ポーズを誰かに撮っていただこうと狙っていました! (^^)


 同じ立ち位置で4代目アスカも撮っていただいているので・・・流れた髪が左右で違ってしまったけど(^^;


 ともあれ、ワンフェスに5代目アスカ面を出せて良かったです。
 雰囲気的に造形とかコスプレに関係なさそうな、ある種「一般人」的な方にも結構喜んでいただけていて、最後なかなか着替えにたどり着けませんでしたが(w
 やっぱ、アスカに似せた1)の近似解面を作ろうかなwww